「帰らないと……ああ❤……」
 どうしても止まらない振動に、必死に歩を進める。
 腸奥に数個残っているバイブのが、小夜に今だに脳のてっぺんまで揺らす様に与える快感は大きいらしく、その刺激にピアスの刺激を忘れようとし始めるのだが。
『大丈夫、毒を持って毒を制すっていうし……』
 だが、その考え自体が脳を揺らされている証拠みたいなもの。
「はぁああ❤」
 相乗効果以上に肉体が熱を持って興奮して行く。
「はぁ❤……はぁ❤」