「ほら、これを見てください」
 小夜の首輪には病院での露出症の治療中という病院名までしっかりと記載されたカードがぶら下げられている。
「どういう事だ」
 殆どの男達がその意味を理解できないでいる、当然だ。
「これはね、一部の女性の中には裸を見せたくて仕方がない、見せないでいたら頭がおかしくなってしまうという病気が極稀に発症するんラしい、特に地球を必死に守っている様なストレスを抱える様な女性に多く発症するらしい」
「ほほう……それは知らなかった」
「そんな、バカな事❤」
 グリッと後ろ手を捻られただけで声に嬌が乗ってしまう。
「だから時折、こうやって全裸を沢山の人たちに見られる治療を行い、彼女たちの性欲を満足させて心の平静を保たせるという事だ、まぁそう言う女性達の生活の為にも彼女たちの身近な人には知らせないのが、この治療の基本だそうだよ」
「じゃあ」
「満足させてやるべきだねぇ」
「いやぁ…… こんなのダメぇ……」
 本気で嫌がっているようには、男達にはもう聞こえなかった。