「いつになったら、新しいシステムは完成するんだよ!」
「そうだぞ、姉貴! もっと姉貴の身体で遊びたい!」
「うるさいなぁ! そんな簡単にできるかよ、しかも自分を虐める事になるなんて、やってられっか!」
 ブブブブブブ……
 いきなりピアスが振動させられる。
「ひゃぁああああん! や……やりますぅ」
「姉貴のくせに口答えすんなよ!」
「は……はぃ……ん?」
 その時フリントが異変に気が付く。
「誰かがシステムに介入してるぞ」
「なんだと?」
 目の前でプログラムが全ピアスに影響を及ぼそうとしてる。
「いったい誰が……」
「止めろ、これ以上の勝手を許してはならん、ゴッ!」
「対抗してるけど、向こうも早いな」
 書き変えられたと思しきプログラムの上に従来のプログラムを上書きするという事をしていく、どこでミスが起きてもかしくない状況だが基本後手に回るので先が予想できない。
「外部からの影響を遮断しろ、ゴッ!」