「眩し……」
 ステージの光が強くて、ステージ下が暗くされていた、みほの目にもそこに誰がいるのかはっきり認識できない状況で目を凝らしても大勢が集まって来ているのは理解出来た。
「雉野みほさんの優秀美容師祝賀会を開催します」
 司会者によって、そう宣誓されると観客が大いに沸いた。今日の優秀賞はみほ一人では無かったはずのに……、何時の間にかここは表彰式の会場ではなく、みほ一人の為の祝賀会場になっていた
「なんなの……」
 みほは知らなかったが、同じホテルの別の階では優秀美容師表彰式が行われ、他のメンバーの祝賀会はそのままその会場で行われていた。