カチャカチャ
鍵を空けてドアを開ける。
「旦那はまだ戻ってねぇな」
「ほっ」
家の中は暗く、人の気配は無かった、つよし君はまだ戻って来ていない事にみほは安心するのだ、次々に秘密が増えて行くのが怖い。
「今日の祝賀会で披露したシャンパンは、次のうちの式場で取り入れようと思っていたプランでよぉ」
彼らはそう言いながらビールのケースをいくつか持ち込んだ。