「さあ、出勤でしょ途中まで付き添いますよ」
 全裸にバックを持たされた状態で、グイグイと玄関から外へと向かわされる。
「牝の私生活は出来る限り守るってのも、共同財産を維持するうえで大事なんですよ」
「冗談はやめて、こんな姿で外なんて歩けるわけないでしょ?」
 裸で、しかも仕事に向かうあり得ない事が強要されている、そう言えば昨日は裸にコート一枚だった、それが何故か当たり前の行為であったかのような錯覚に陥る。
「知らないんですか、ザンギャックの牝奴隷はよくその姿で歩いてますよ、気が付かなかったですか?」
 こんな姿で外を歩いている人なんているわけがない。