「もう、戻って良いぜ」
少しずつ、身体が動くようになってくる。
内腿を伝う破瓜の血と、三か所にぶら下げられた品の無いピアスが気持ち悪い。
「く……私にこんな事をして……ただで……済むと……」
「殺せばいいだろう? まぁ医者が患者を殺せるならな?」
「赦さないわよ、絶対に」
ガクガクとゆうことを聞かない膝を叩きながら必死に立ち上がりヨコザを睨みつける。
「おいおい、もう一回したいのか? 帰れって言ってやってるのによぉ」