「この眠り姫です……私が保護していますが、バレたら不味い事になる」
管理室の奥の扉の向こうに、全裸で拘束されていたのは……
「コハナちゃん!」
『自分の事象はいくつも隠されたままか……』
管理官はゆっくりと観察する。
「ご自分の本当の記憶を取り戻したくはありませんか?」
「え?」
愛理は戸惑う……
「不遇なままで居て言い訳が無い」
「私は不幸じゃないわ、去年変なものをあなたに付けられなければね」
それが返答なのだろうか……
「協力してください、あなたとこの子の力が今私には必要なんです」