すっと自然な動きで側まで来ると、彼女の胸元を広げてその下にある印を確認する。
「ほほう、流石です」
「止めてください!」
「ここは備品室で、備品にわざわざ服を着せたりしませんので」
 わざとらしく顔を見つめながら管理官は言葉を区切る。
「何がですか?」
「その服は、脱いでください。野上愛理さん」
 そのメガネの輝きに、愛理は逆らえなかった。