保科 智子
To Heart

公衆便所の図





 「便所その1」

 男たちは智子の体をさんざん陵辱した後、強引に男子便所に連れ込んだ。
 恐怖と陵辱のショックで抵抗することはおろか声すら出せず智子は便器に縛りつけられ、その首から「公衆便所」と書かれたプレートを下げられた。
「へっ、特製便器のできあがりってトコかな。」
 男の一人が言い放つともう一人が、
「でもよ、どう使うんだ、この便器?」
 とニヤニヤしながら聞いた。
「こうやって使うに決まってるだろ。」
 と言うと男はいきり立った肉棒を智子の口にねじ込んだ。
「これで小便すりゃ周りにこぼれないだろ。試しにやってみるか?」
 それを聞いて顔色を変えた智子に、
「ま、口だけで満足させてくれたら小便は許してやるよ。」
 と言い、口元にいやらしい笑みを浮かべると、
「イヤだって言ってももう咥えちゃってるしな。」
 と言葉を続けた。
 先ほどの陵辱で既に抵抗する気力を無くしていた智子は、せめて小便を口にするのだけは避けたい一心で男に命じられるまま舌を使い奉仕した。
 数分後、白い欲望を智子の口内に発射した男は、
「じゃ、誰か助けに来てくれるのを待ってるんだな。まあ、そんなカッコ見たらみんな助けないで襲っちゃうかもしれないけどな。
じゃあな、便器ちゃん。」
 と言い残し、智子を縛りつけたまま便所を後にした。
 智子は疲労と恐怖、そして底知れぬ絶望感に、気が遠くなるのを感じていた。


まっしーさんに素敵なショートショートを頂きました。
 ありがとうございました。



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