楊雲
エターナルメロディ

屋外露出調教の図





それは夢であった…
『影の民』である私などが、幸せになれるはずなどなかったのだから…
知っていたはずなのに…普通の人が持たぬ力を持った故に、敬われ助けを求められながらも、その一方で畏怖され迫害を受け続ける一族…それが『影の民』なのだから…
運命と言う言葉に諦めを包み込み、時の流れに全てを任せて世界を漂いながら消え去っていくだけの生涯…人が求める幸せの一つも得る事が出来ないであろうこと…それが、私の運命なのだと自覚していたのだから…
それが変わったのは何時からであったろうか?
異世界より迷い込んできた青年…彼は『影の民』を知らなかった…との奇妙な旅の日々、『影の民』と言うものがどのようなものであるか、知らなかったから私に親しげに話しかけ旅の同行を申し込んだのであろう事は明白であった。
私は、この旅の終わりをぼんやりと…しかし、確実に訪れるであろう終わりの時を確信していた。
私を恐れ…忌嫌い…化物でも見るような目つきで私を見て離れていくであろう彼の姿を…しかし、現実は違っていた。
この世界で『影の民』が、どのようなものかを知っても彼は、私のもとから離れることなく、他の仲間たちと同じように接してくれ続け、そしてそれ以上のものを私に与えてくれた。
だから私は夢を見てしまった…彼と一緒に何時までも、歩んでいく私の姿を…

私らしくないと知りつつ、街の市場で彼にプレゼントする品物を探す。
何が良くて何が良くないのか?このような事をするのが初めての私には、検討もつかずに市場をウロウロ歩き回る。
そのような時に、店の男に不意に声をかけられる。
以前の私なら無視するだけであっただろうが、彼との旅が私を少しずつ変えていた。
その店の男とのぎこちない会話の末に、私が欲しい…彼にプレゼントしたい…ものを選ぶためにと、店の奥に案内され、言われるままに男についていく…薄暗い店内…一歩足を踏み入れた瞬間、頭部に激しい衝撃を受け、私は意識を失った…

ぼんやりとした意識はあった…しかし、完全に意識を取り戻したのは、肉体を引裂かれる激痛によってだった…
「ぐうっ!」
自分の口から漏れる呻き声でさらに意識がハッキリとする、突然に開かれた視界の中に下卑た笑みを浮かべた男の姿が浮かび上がる。
「へへへ…影の民と言っても、所詮は女だな…初めてのようだが楽しませてもらうぜ」
両足を抱え上げ、深々と楊雲の肉体奥深くに己の肉棒を突き込み、にやけた笑いを浮かべながら男は、さらに激しく楊雲の肉体を喰らう様に嬲り犯していく。
「くっ!…この…殺してやる!」
肉体を引裂かれていく苦痛に耐えながら楊雲は力を…影の民が持つ力を解放し、自分を犯している男に殺意の塊を放出する…が、男は平然としたまま楊雲を犯し続けていく
「へっ!影の民相手に、なんの準備もしないでこんな良い事をするはずないだろうが、それなりの手は打っているよ」
犯され続けている楊雲は知りえない事であったが、彼女のクリトリスには魔封じのピアスが着けられていたのである。
陰の民の力を封じられた楊雲には、もはや無力な肉奴隷としての人生しか残されていなかった。

数日後…調教を施された、一匹の雌奴隷と化した楊雲が街中を歩いていた…正確には、縄で身体を縛められたうえで引きずり回されていたのである。
あれから何度犯されたか覚えていない、抵抗の手段を封じられ…休む間もない凌辱と、打ち続けられる薬物…何時しか苦痛は快感に変わり、自ら男の肉棒を求めるようになっていく、男の言葉に従い何でもするようになる…そして、今日は野外調教と称されて囚われて以来、初めて外に連れ出されたのである。
縄に括られた身体が過敏に反応し、両の乳首とクリトリスに結ばれた紐が熱く疼く…苦痛は快感に変わり、股間に食い込む縄の刺激は失禁を促した…
一般の市民達は、その姿を見て眉をしかめ、汚物でも見る様な視線を向け、次の瞬間には見なかったこととして無視をする。
楊雲を連れまわしている男達は、それを見て笑うだけであった。

楊雲はすでに諦めていた…忌嫌われた影の民の時と如何程の違いがあるのだろうか?
諦めれば良い…諦めれば…希望を持たなければ…男達の肉棒を頬張り、肉体に受け入れ…生きていく事ができるのだから…
それでも、ただ一つだけ望みがある…この姿を彼に見られたくないという望み…彼にさえ見られなければ、生きていける…そう思った。
彼女は知らなかった。行方不明になった楊雲を捜し求めて街中を歩き回っている彼が、ほんの一区画先にいると言う事を…曲がり角一つ先で楊雲と彼は出会う…はたしてそれは、良い事なのか悪い事なのか…誰も知りえない事であった…


蛙雷さんに頂きました……感謝です



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