ヒュエル
超速スピナー

勝負は戦う前から始まっていたの図



食え、仲間が大切ならな……



「これで彼の不正を見逃してくれるのだな……」
 ヒュエルにとっては必死だった、このままでは世界大会に出る事すら出来なくなってしまうのだから
「ああ、食べなさいあなたの身体から出た物だけどね」
 グッっと息を詰めるヒュエルを男は面白そうに見下ろしている。
「食べられるわけないだろう、こんなの」
 バシッ!
 鞭がとびヒュエルの背中にまたミミズバレを作る。
「君に選択の予知は無いだろう」
「わかった、わかったよ食べればいいんだろう!」
「いいんだろう?」
 男は鞭の柄でグリッと背を押す。
「食べさせて下さい」
 ヒュエルは先程自分の身体から排泄された物を口を付けて食べた……
「これで……」
「ああ、いいビデオを取らせてもらった、本戦前には使わないさ、彼が不正をすると本気で信じていたのかね? 彼に隙が無いからこうやって弱点を作っておくのさ」
 何を行ってるのかヒュエルにはわからなかった、ただ騙された事をのぞいて
「うそ、うそぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
「これからも協力してもらうよ」
 ヒュエルにとってそれは地獄の門が開いた瞬間だった。



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