神月 かりん
ストリートファイター0シリーズ

負けた時の事考えて戦わなきゃいけないぜ……の図



道端ってのもおつな物だろうお嬢さま?



「負けた時の事は考えてなかっただろお嬢様?」
 いきなりかりんにストリートファイトを挑んで来た男はそう言った。
「く……」
 確かに負けるなどとは一度も思わなかった、彼女が彼女である為に……弱きものが家を継ぐなどということはないからだ……
「でも約束どおりその身体好きにさせてもらうぜ……」
「お待ちなさい!」
 その一言は彼女の威厳では無く恐怖から発せられていた。
「約束を破るのかい?お嬢様?」
「そうは……言って」
 パァン……
 気持ちのいいくらいの音が彼女の頬でなる、そして彼女は再び大地に転がった。
「もういちど戦うかい? 地上にはお嬢様よりも強い人間がまだまだいる事を骨身に染みるまで教えてやるぜ」
「ひっ……」
 今だかつてどのストリートファイターと戦っていても聞いた事の無い彼女の恐怖の悲鳴だった。

 アスファルトがかりんの全身に傷を増やしていた。
「がふ……がふ……あぶ……」
 もういちど挿入の瞬間に逃げ出そうとした彼女のからだにはロープによる緊縛が施され、バックから彼女に恐怖を植え付けた男がもう……何度も……何度も……
「よし、また行くぜ! 孕め!」
 どぷっ……どぷぷっ……
「あ……」
 ゆっくりと男はかりんから離れた……
「満足したぜお嬢ちゃん、またやろうな」
「まって……解いて……ねえ」
 そのまま離れようとする男に後ろから声をかけるも男は一瞬振り向きイヤらしくニタリッと笑うと去っていく、それに代わって今まで男とかりんの白黒ショーを見せつけられて通りすがりに足を止めていた男達が輪を縮めていく……
「やあ……来ないで……あなた方などに触れられる私では……」
「などと来たか」
 状況に異常さに冷静さを失いつつある双方に起爆剤を投げ込んだのはかりんの方だった。
「自分をよく見やがれ……」
「身体中からザーメン垂れ流してるくせに……」
「ただの牝豚のくせに……」
「ただのあなぽこのくせに……」
 そして一斉にかりんに襲いかかった。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁやめ……やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

「こんなもんでどうですか?坊っちゃん?」
 先程の男が不良学生の前で何やら報告していた。
「上出来だ、よくやってくれた……オレ達の牝にするのはたやすいな」
「はい……しかし、けっこう強かったですよ、あの女……」
「なに言ってやがる、エクストリームの女王をやった時だってそんな事言ってたじゃねえか?」
「しかし金持ちの令嬢ってのはお淑やかじゃねえんすね……征治坊っちゃん」
「だから面白いんじゃねえか……権力も腕力もすべて兼ね備えてると思い上がってるバカな牝豚どもを尻穴奴隷に作り替えるのがよ……」
 男という存在すべてを恐怖の対象として刷り込まれている最中のかりんを見つめながら征治はニヤリと笑った……



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