レイファン
デッドオアアライブ2

もうお前は……の図



敗北によって得るものを教えてやろう



「もう少しだ……、そう、もう少し脚を開け。よし、そのまま跪け」
 
 中国人の少女『レイ・ファン』は、自分の事を『マスター』と呼ばせるこの白人男性の言われるがままに地面に跪いた。
 豊満な胸を晒し、さらにその乳房と後ろ手に組んだ腕を、ロープできつく縛られた、なんとも屈辱的な格好で……。
 
「昨日は、こんな感じで終わったんだよな?
 おっと……、忘れる所だった……。
 昨日はこうした後、散々この…『花びら』を弄ってやったんだっけな……」
「やっ……やめってっ!
 な……なんで、こんな事されなきゃ……、ならない……
 ああ………、ああっ!そこ……ダメッ!!」
 
               ◇
               
 そもそも無茶な武者修行などを試みたのがいけなかったのだ。
 
 出だしこそ、行く先々で連戦連勝。
 太極拳の天才美少女『レイファン』の名は、これまで以上に天下に轟く事となったのだが、
「『武』の看板を掲げる者であれば、全ての者は己の腕のみで勝負してくる」
 と思い込んでいたのが、彼女の命取りとなった……。
 
 山奥の得体の知れない流派名を掲げる修練場……、ここで彼女は、『投網に絡め取られ、手錠と首輪をかけられる』という、およそ武闘家とは思えない敗北を味わった……。
 いや、それは敗北ではなく、単に『捕獲』されたと言うべきなのだろうが……。
 
               ◇
 
「フッ……4日もかけて、じっくり身体をならしていった甲斐があるな。
 触る前から湿ってやがる……。
 お前……、オレに負けてこうされるのを望んでたんじゃないのか…?」
「だ…だれが……そんな事……。
 つぎ……は……、今度…こそは……あんたなんか!
 あっ!?
 あっ……ああっ!!」
               
               ◇
               
 捕らえられたレイファンが送られたのは、蛇頭の人身売買組織だった。
 彼女は、この白人男性の性奴隷となるべく調教を受ける事となったのだが、組織は、この拳法の心得も有る白人の上客の為に、面白い趣向を用意した。
 
『双方が一本勝負を行い、この娘が勝てばその時点で身柄を自由とする。娘が負ければ10分間だけ、娘の身体を自由にして良い』
  
 レイファンとしては、願ったり適ったりの条件だった。
 筋骨隆々とはいえ、見た所、この白人の男の拳法は、カンフー映画の真似事からようやく卒業した程度のものだ、楽勝なはずだった……。
 
(なんで……?なんで……、こんなヤツに五回も負けなきゃならないの……!?)
 
 牢にたちこめられた御香と、食事に微量に混ぜられた薬が、彼女に自覚が無いままに、彼女の『格闘家としての身体のキレ』を奪い、さらに、痛みや苦痛でも感じてしまう身体へと、彼女を作り変えていっているのだ。当然の結果である。
 
 この趣向の面白い所は、ビデオの続きを見るかのように『前回弄び終わった状況と同じ状況から10分間』彼女を弄ぶ事ができる所にある。
 
 一日目の敗北では、縛られ、服の上から散々に身体を触られた。
 二日目は、その状態から胸だけはだけさせられ、乳房と乳首を念入りに弄ばれ、
 三日目は、下着だけ残して下半身も服を脱がされ、つま先から脚の付け根まで男の舌がじっくりと時間をかけて横断していった。
 
 四日目には、いよいよ下着も脱がされた状態からスタートして10分間……。
 
 散々焦らした後に、クリトリスを音をたてて激しく吸い、そして、花弁を指で摘んで広げながら、秘穴の入り口を舐めまわす男の舌……。
 その舌の動きに合わせて熱い吐息を漏らすうちに、彼女は、
『この白人の男に負けて、このような事をされるのを期待していた自分』
 が、心の中に存在していた
 事に気付き愕然とする……。
 
               ◇
 
 そして、今回が五日目……。
 
「あぁ……ん。気持ち……いぃ………」
 
 両方の穴にバイブを刺し込まれ、喘ぎ声とは別の『快楽を具体的に表現する言葉』
 を、とうとう口にしてしまった、レイファンがそこにいた……。
 
「ほぉ……、良かったじゃないか……。
 お前は、オレのような『完膚無きまでに自分を打ち負かしてくれる男性』にめぐり合う為に、今日まで武道を続けてきたんだろ……?
 鍛えあげた自分の身体を、メチャクチャに蹂躙してくれる男に出会う為に……」
  
「ち……ちがぅ……、ちがうの……、あ……、あああ……ダメッ!!
 いく……いっちゃう……、いっちゃう……
 ダ……ダメッ!!いっちゃうのッ!!
 もう……あッ!?あぁ……、いっ……いく!いくぅーーーっ!!」
  
                   ・                 
                   
「いい調子だな客人よ。これなら、あと一週間も続ければ、あの娘は完全にお前の『物』となるぞ」
 禿頭に黒眼鏡の東洋人が、火照った身体のまま、牢に戻されるレイファンの姿を尻目にそう呟いた。
「フフッ……たまにはこういう趣向も面白いな。
 続きは本国でやってもいいんだが、オレは東洋のこの雰囲気が好きなんでな……、長期滞在も悪くは無い……」
 白人の男が、その金色の髪をかきあげつつ、不敵な微笑を浮かべながら、そう返す。
「次もまた。東洋の娘がよいか?」
「フッ……、そうだな……。
 次はジャパンのニンジャガールでも捕まえておいてくれ」
「『くのいち』だな。承知した……」
黒眼鏡の東洋人は、さらに莫大な額となるであろう報酬金額の事を思い……。
金髪の白人は、いずれ自分のコレクションに加わる事になるであろう、新たな奴隷少女の姿を想像し……、互いにほくそえんでいた……。


繊細居士さんに頂きましたありがとうございました。



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