タムリン
エメラルドドラゴン

まだまだ終わりじゃないぜの図



こんな所を一人じゃ危ないぜ……こんな目にあっちまう



 どうして……どうして……
 私はみんなのために、人間のために戦おうと思ったのに……
 助けて……アトルシャン……助けて……

「いけねえなあ、こんな所を一人じゃ危ないぜ……こんな目にあっちまう」
「そうそう、世の中には悪〜いおじさんがいっぱいいるんだからよお」
 ヒヒヒ……ハハハ……
 前後から少女の肢体にまとわりついた男たちが下卑た笑い声を上げる。

 今にも征圧されんとする人間の国・エルバードを救うために魔軍との戦いに身を投じる決意を固め、崇高な使命を胸に単身村を後にしたタムリン。
 しかし、刻一刻と迫る魔軍の影に脅え治安が著しく悪化し盗賊や悪党が跋扈する中でのうら若い娘のその行為は、あまりにも世間知らずで危険な行為だった。
 案の定、村を出てすぐに野盗に目を付けられたタムリンは、つけられているのも気づかぬまま人気のない峠にさしかかったところで襲われた。
 屈強な男たち十数人に囲まれ為す術もなく縛り上げられたタムリンに待っていたのは、当然のように情け容赦のない凌辱だった。

「しっかし、こんなご時世にお供の一人も連れないとはな。よっぽど世間知らずのお嬢様なのか、それともご自分の腕に自信があったんだか……」
 アナルを犯している男が、荒々しく腰を突き入れる度に苦痛に全身が強張るのを楽しみながら呆れたように呟く。
 すでに秘裂は幾度と無く注ぎ込まれた白濁と破瓜の血が入り混じった淡いピンク色の粘液を溢れ返しており、男たちの凌辱はその上にひっそりと息づく窄まりにまで及んでいた。

「そりゃあこんだけ上品な顔してるんだぜ?どっかの世間知らずの良家のお嬢様に決まってるだろ。」
「うげッ……」
 前に回った男が髪を掴んでその「上品な顔」を己の股間に引き据えながら、呟きに答える。鼻先が男の陰毛に埋まるほど密着させられ、乱暴に喉を突かれたタムリンがくぐもったうめき声を上げるが、その喉の震えすら男にとっては快楽だった。

 縄で厳しく縛められた身体には、乱暴に衣服を引き破ったためあちこちに布きれが残っている。
 すでに十数人もの男が何周りしたかも分からぬほどの輪姦で、タムリンは意志を失い壊れた人形のようになすがままになっているが、それでも男たちの凌辱は一向に止む気配がない。
 いずれは売り飛ばしてしまうのだが、これだけの上玉だけにそれまでに少しでもその身体を貪ろうとしているのだ。

「これじゃあお嬢ちゃんもうお家に帰れないねえ。でも心配すんなって。俺たちが今後のこともきっちりと世話してやるからな。うッ!」
 尻を抱えていた男がもう何回目になるかも分からぬ精を直腸に浴びせかけると、それに合わせて腰を揺すっていた男も絶頂に達する。
「そうそう、なーんにも心配することはねえぞ。そのための教育もきちっとやってやるからよ。肉奴隷としての行儀作法をなあ!」
 射精する直前、口腔から引き抜いた男が白濁を発射させながら美しい顔中に己の精を塗り込んでいくように一物を擦り付ける。
 それでも身体中を男の精で汚し尽くされた哀れな娘は、男たちの絶望的な会話を理解することもできず虚ろな瞳で宙の何かを見つめながら呟き続けていた。
「……アトルシャン…………」

 ……その後、幾人かの勇者たちの活躍によって、人間の国・エルバートは奇跡的に魔軍の侵攻を退けることができた。
 そして、人々は彼らを英雄として讃え、その活躍ぶりを英雄譚として子々孫々へと話し伝えていくことになる……しかし、その陰で彼らと同じように熱い志を持ちながら、奴隷市場へと立たされ何処かへ売られていった緑髪の少女がいたことを知っている者はいなかった……




ROUGEさんから頂きました……ありがとうございました



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