白鳥 ユキナ
機動戦艦ナデシコ

学校のプールに水着を着ていくのは危険です……の図



下着持ってくの忘れたんだモン



「あちゃー、我ながらなんて間抜け……」
 白鳥ユキナはトボトボと家への道を歩いていた。
 水着を制服の下に着込んで、水泳をする準備はバッチリだった。
 しかし、プールから上がった後が悪かった。
 よりにもよって下着をすっかり忘れてしまっていたのだ。
「うう〜、こんなことじゃあまたミナトさんにお小言を言われるわ…」
 いくら膝まであるスカートを履いているとはいえ、ノーパンで町中を歩く恥ずかしさ、本来なら当たるはずのない場所にスースー外気が当たる情けなさは元気さがトレードマークの彼女をもってしても意気消沈するに充分だった。

「そ、そうよ!静かに考え事して歩くから余計に気になっちゃうんじゃない!」
 居心地悪そうにモジモジ歩いていたユキナだったが、じきそんな状態に耐えられなくなり半ばやけくそ気味にハミングをしながら歩き始める。
「ふんふんふんふんふんふん…♪」
 最初は投げやりに、徐々に熱がこもっていく。
 そして最後にはハミングだけでなく歩きながら軽く踊るように。
 その頃にはすっかり夢中になってスカートの中など忘れ去り、軽やかにステップしながら歩道橋を横断し、下り階段に向かう。

「ひゃあっ?!!!」
 突然、可愛らしい悲鳴が上がる。
 夢中になり過ぎていたところに、階段から突風が吹き上げてきて、スカートを大きくまくり上げたのだ。
 油断していたところに突然だったのでおさえることもできず、呆然と風が剥き出しの股間を吹き抜けていくのを感じていた。

(!!!……誰かに見られちゃった!?……ドキドキドキドキ…)
 はっと我に返ると、耳まで真っ赤になって辺りを見回す。
 もちろんスカートの裾はしっかりおさえて。
 幸いなことに周囲に人影は無くかなり遠い所にいる何人かがいるだけだった。
 その人々もおそらく悲鳴を耳にしたのだろう、怪訝そうにこちらを見ているだけだった。

「あ、あ〜、良かった!こ、こんなトコで、お、乙女の大事な処を見せるわけにはいかないもんねー。」
(良かった良かった良かったよぉ〜!!誰にも見られなかった!!)
 ユキナは照れを隠すかのようにおどけた調子で呟くが、内心では周りに人がいなかった幸運に心から感謝していた。
 今度は二度と今のようなことがないように、両手でしっかりと裾をおさえながら、歩き出す。
「あーあ、今日みたいのがミナトさんが言ってた『厄日』ってヤツなのかしら。もう今日は家に帰って大人しくしてよう…」


「お、おい、今のはちゃんと撮れただろうな!?あんなチャンスを撮り損じたとかは言わせねえぞ!」
「へへへ…見てみろよ、バッチリだ。それにしても可愛い娘だなあ…」
「す、凄え…こりゃあモロだぜ……こんな娘がノーパンだなんて…」
 ユキナが過ぎ去った後、怪しげな3人の男が歩道橋の陰で円を作っていた。
 それぞれの手には高性能のハンディカメラが握られている。
 彼らは女性のスカートの中の隠し撮り、という犯罪行為を趣味としている男たちで、この歩道橋は彼らの猟場の1つだったのだ。

 いつものように軽い気持ちでカメラを回していたのだが、思いもしなかった大収穫に自然と男達の声がうわずる。
 今、その3人が見つめるカメラの液晶に映っているのは、驚いた表情でスカートを押さえるのも忘れているユキナの姿。
 そして……丸見えになった下半身はうっすらとした茂みを白日の下に晒し出している。
 一瞬の出来事ではあったのだが、カメラは逃すことなく克明にその瞬間を刻みつけていた。

「それだけじゃねえぜ。こっちを見てみな。」
「お、おお、こっちも凄ぇな…ホントに今日はラッキーだぜ。」
「一本一本までハッキリ分かりやがる……最高だ…」
 別の男が取り出したカメラ、そちらには高ズームでユキナの股間だけにしぼられた画像が映っている。
 アップでとらえられたその画像は、男の言葉通り少女の慎ましやかな生えっぷりまでも鮮明に再現している。
 その局地的な画像もまた先の全身画像と見比べればユキナのものであることは一目瞭然である。
 ご丁寧なことにすっかりベテランのこの男たちは、日頃からそれぞれが分担して、一つの被写体を様々なアングルから撮影するように打ち合わせていたのだ。

 3人はしばらくユキナの顔とアップの股間を代わる代わる見ていたが、そのうち1人がボソッと呟く。
「なあ……………………こいつ、犯っちまわねえか?」
「や、犯るって!?」
「そうか…………それもいいなぁ……こんだけ可愛い娘ならすぐに身元は分かるだろ。」
 突然の提案に1人が驚いて顔を上げるが、もう1人がそれなら俺も、とばかりに同調する。
「け、けどよう、それはやっぱまずいんじゃないか…?それにどうやって……」
「もちろんこの画像を使うに決まってるじゃねえか。この年頃の女が自分のおケケが写った画像を見せられて平気な訳ねえだろ。幸いなことに顔もバッチリ入ってるしな。」
「で、でもやっぱり…」
「上手くいけばこんなに可愛い娘を好き放題できるんだぜ?それに脅す時点ではこっちの身元をわからなくすれば万が一話に乗ってこなくてもバレやしねぇって。」
 男が迷うようにユキナの画像を見つめる。
 しかし、不意をつかれた表情すら眩いばかりに可愛らしい少女は、女に縁のないこの男には余りに魅力的すぎた。
 やがて徐々に男の瞳から戸惑いの光が薄れていき、自分たちと同じような獣欲がギラつきだすのを確認し、他の二人はニンマリと笑い合う。
「よし、覚悟は決まったみたいだな。じゃあ俺の家に寄っていこうぜ。これからの計画を立てなきゃな。」
 言葉少なに歩き出す3人。
 その頭の中でユキナは様々な恥態をとらされて凌辱されていた。
 3人が先ほど見たばかりの画像を思い出すと、その顔は不意の突風に驚いた表情ではなく、涙と精液でグチャグチャになった泣き顔にすり変わっていた。

ROGUEさんに頂きましたありがとうございました。



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