リリス
ヴァンパイア・セイヴァー

繁殖用牝……の図



オレ、オ前ヲタクサン孕マス……オ前、オレノ子ヲタクサン産ム……



「ぎゃはあぁぁぁっ……!そ、そんなにキツくしたら、壊れちゃうよう……!」
 騎乗位で跨がされた身体を激しく突き上げられ、リリスが激しく悲鳴を上げる。
 オマ○コに勢い良くぶち込まれた肉棒は、二匹の魔物の種族の違いを誇示するかのように明らかにリリスの体格に比べて長大すぎ、いかにサキュバスのリリスと言えどもそれを一気に深々とくわえ込むのは決して容易なことではなかった。
 しかもその長大な肉棒が子宮を小突き回す度に、既にいつ外界へ出てもおかしくないほど大きく成長した胎児がその強力な生命力を遺憾なく発揮して子宮の中で暴れ回り、激しい陣痛を引き起こす。
「いやあぁぁっっ!!赤ちゃんがっ……赤ちゃんがっ、お腹の中で暴れてるよう……!!」
「く、苦しいよう……リリス、リリス、もうダメえぇぇ………………あぅっ!!」
 子宮の内から外から、「父親」と「子供」から同時にか細い肢体を強烈に責められ、何度も大きく見開いた目の前が真っ暗になる。
 しかし絶え間なく送り込まれてくる苦痛に容赦なく意識を叩き起こされ、失神することもできずに苛酷な現実へと連れ戻される。
 それでもそんなリリス本人の苦痛とは裏腹に、肉壁は分泌液を滴られて肉棒を熱く包み込んでは根本までその襞で時に優しく時にきつく締め上げて、この世で最上とも言える快楽を供与し続ける。
 どんなに苦しみにのたうち回ろうと、サキュバスである身体は無意識のうちにもっとも牡を悦ばせる反応を返してしまうのだ。
「グググ……イイゾ、イイゾ、モット締メルンダ」
 そんな快楽に、そして何より悲鳴を上げて頭を振りたくるリリスの様子に興奮を強くした魔物が、より激しく腰を突き上げる。
 と同時に、今度はリリスの身体を軽々と持ち上げると激しく揺さぶり出すことも追加する。
 知能こそ低いものの獣人型で3メートル近い巨体と怪力を誇るこの魔物にとっては、170pにも及ばない小柄なリリスの身体を意のままに操るのは造作もないことだった。
 たとえ腹にその身体には大きすぎる胎児を抱えていようとも。
「ヒイィィィッ!!ンギイッ、ガハゥゥ、キイイィィィィッ……!! 」
 さらに激しさを増した動きに、リリスは喉をかきむしるような絶叫を上げる。
 もう胎内に走る苦しみを言葉に変換する余裕すらなく、ひたすら金切り声を上げる。
 身重の体であっても一切慮られることもなく、ただ牡がその性欲を満足させるためだけに行われる乱暴な性の虐待。
 これまでにも何度と無く、それこそ毎日のように妊娠中の身体を激しく責められてはいたが、この何度悶死しても足りないような苦しみは少しも慣れることはできなかった。
 それどころか日が進み出産が近づくにつれて、苦痛はますます酷く、耐え難いほどに大きくなっていく。
 その腹が妊娠後みるみる大きくなって不気味なほど膨れ上がってしまったように。

 リリスが繁殖用牝としてこの洞窟に捕らえられ、連日執拗に種付けされ妊娠させられてから既に数ヶ月になる。
 その腹に息づいた3メートル近い巨躯を持つ種族を「父親」に持つ胎児は、今や(リリスを基準に考えると)通常の胎児の2倍以上もの大きさに成長し、あまりにも大きすぎる胎児を抱えさせられたリリスの腹は限界に限界を越えて膨らみきっていた。
 全体的に幼い体型、特に少年かと見間違うほどに薄い胸の下で、ただその腹だけがアンバランスに、異常なまでに迫りだしているのが痛々しかった。
 そしてあまりにも大きくなってしまった腹に、リリスはもはや自力では立つことはおろか、座っていることさえままならなかった。
 そんなリリスの様子に、最近は魔物の監視の目もぐっと和らいでいる。
 最初こそ何度か逃げ出そうとしたために種付けの時以外ははきつく縛められていたが、今は魔物が食料調達に外に出る時でも拘束らしい拘束はほとんどされてはいない。
 しかし、そんな状況でもリリスは巨大な胎児を抱えて臨月の妊婦よりも大きくなった腹から受ける強烈な圧迫感と、強靱な生命力を誇示するように暴れ回る胎児によってもたらされる激しい陣痛、その二重の苦しみで体力を消耗し尽くすので、たとえどんなに監視が緩かろうともう逃げ出すことも叶わなかった。
 リリスにできるのは、魔物が性欲を催せば限界まで押し拡げられた子宮に肉棒を突き込まれては地獄の苦しみに白目を剥いて悶絶し、それ以外の時は岩壁に背を預けて座り込んだ姿勢で一歩も動けぬまま、圧迫感と陣痛で下半身を引きつらせながら悶え苦しみながらこの苦悶から解放されるその瞬間を夢見てひたすら耐えること、それだけであった。

「ヒヒッ………ッ!……フヒィッ…………!!」
 ただでさえ堪らない状態のところへより一層責めを激しくされて気死せんばかりに悶え狂うリリス。
 だがそれも魔物の手を緩めることにはつながらず、むしろその結果に満足した魔物が揺さぶる手に一層力を込める。
 激しく上下に揺さぶられるリリスの小柄な身体が魔物の上で踊り、一方でその身体からは滑稽なほどに膨らんだ腹は、まるでそれ自体が独立した意志を持っているように不自然に、ヒクヒクとそのパンパンに張り詰めた表面をひくつかせる。
(リリス……もう、ダメ!!……本当に死んじゃう、死んじゃうよう…………)
 人間の女だったら既に何度絶命していても足りないであろう、子宮への容赦のない性の拷問。
 その苦しみにパンパンに張り切った腹を突き出すようにのけ反り、狂ったように頭を振りたくるリリス。
 完全に白目を剥き、遂に言葉を発することもできなくなった口が酸素を求めるにパクパクと動く。
 と同時に、油を塗ったように汗まみれになった身体がガクガクと激しく痙攣しはじめる。
 その尋常でない反応は、いかに人間より遙かに強靱な肉体を持つ魔族といえども、すでに限界近くまで追いつめられていることを物語っていた。
「……ッッッッッッッッ!!!」
「ウガオゥル!!」
 いつまでも続くかと思われる身体がバラバラになりそうな衝撃が最高点に達したその瞬間、リリスが天を仰ぐように顎を跳ね上げる。
 その目は白目を剥くどころか完全に裏返り、パクパクと動かしていた口の端からは泡が吹きこぼれる。
 遂に肉体も精神もその限界に達し、完全に意識を消し飛ばして失神してしまったのだ。
 魔物がほぼ同時に獣のような咆吼を上げ、勢い良く射精していたのもリリスには分からなかった。
 長い苦痛の果ての凄絶な失神によって、ようやく長きに渡る苦役から解放されたリリスは、精も根も尽き果てにガクッと首を折る。
 そんな糸の切れた人形のような無意識の状態でも、子宮を熱い奔流で灼かれた胎児が暴れ回ることによって腹が、そして全身がビクッビクッと震えるのが何とも哀れだった。

「オレ、オ前ヲタクサン孕マス……オ前、オレノ子ヲタクサン産ム……ソウスレバ、ココハオレノ一族デイッパイニナル……」
 きつい締め付けの中でタップリと射精し、自分を跨いだままがっくりと気を失ったリリスを満足げに見上げた魔物が、禍々しく膨らんだ腹を嬉しそうに何度も撫で回しては誰に聞かせるでもなく呟く。
 知能の低さゆえほとんど本能のみで生きているこの魔物にとって、繁殖用牝が自分の仔を孕んで見事なまでの臨月腹、いやそれ以上に大きくはち切れんばかりに膨らんだ腹をしているのは、その本能の一つ「繁殖」が無事果たせられそうなことを実感させられていたく心地よかった。
 そしてリリスがかなりの上級魔族で驚くほど強靱な生命力を持っており、それ故にどんなに悶え苦しもうとも簡単には死を許されず、また母からその生命力を分け与えられた胎児は子宮を激しく突き回されるぐらいでは流産しないことを本能的に感じ取っているからこそ、己の性欲処理に自分の子を孕んだ大事な牝を使うのも容赦なかった。

 リリスが気を失ってしばらくの間、魔物は何度も何度も汗にぬめる腹を撫で回していたが、やがてそれにも飽きると自分をないがしろにして安楽を貪る怠慢な牝を叩き起こすべく、肉体に埋め込んだままの肉棒を乱暴に一突きする。
「ぎゃひいぃっ!!」
 全ての苦しみを忘れられる唯一の方法、その甘美な時間さえ僅かにしか与えられず、無慈悲にも辛く苦しい現実に連れ戻されるリリス。
 一瞬自分の置かれた状況を確認するように辺りを見回すが、現実は気絶する前と何も変わっていないことを思い知ると俯いてシクシクとすすり泣く。
 いつもこうだ。
 失神から目覚めた瞬間、この洞窟での事は全て夢ではないか、と甘い期待を抱いてしまう。
 しかし、今までも現実は失神する前と何も変わらなかった。
 そして今回も。
 薄暗くジメジメとした洞窟、後ろ手に縛められた裸体、未だ体内に埋め込まれたままの肉棒、ニタニタと勝ち誇るように自分を見つめる魔物、その魔物が撫で回している異常に膨らんだ自分の腹、そして強烈な圧迫感と胎内で異物が蠢く苦しみ……全てが気絶する前と何一つ変わりなく、全てがリリスを苦しめる。
(リリス……こんな事をしている場合じゃないのに……)
 まるで「父親」の愛撫に応えるかのように胎児が動く度、また生み出される自分を苛む苦痛にビクッと腹を震わして弱々しく呻き声を上げながら、リリスは絶望の中、すすり泣き続ける。
 実体化した目的は「ほんとうの体」であるモリガン=アーンスランドとの邂逅を果たすこと。
 そのために冥王ジェダによってかりそめの身体に与えられた僅かな時間。
 しかしそれは、こんな所でこんな魔物の仔を産み続けることで燃え尽きようとしていた。
(リリスは……モリガンを、モリガンを探さなきゃいけないのに……)
 この一瞬にもまた残り少ない貴重な時間を失っているのかと思うと、どうしようもないやるせなさに魔物の巨躯の上で悲しげに身を捩らせるリリス。
 だが、リリスは夢にも思わなかった。
 闇の中でじっと見つめ続け、強く引かれていた気ままに生きるモリガンの姿。
 しかし同じ時間、そのモリガンもまたリリスと同じように、いやリリス以上の生殖地獄の苦しみにのたうち回っていることを。 


ROGUEさんに頂きました、ありがとうございました



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