「まき絵……」
 トイレで一人泣いている友人を悲しませる相手を許せないと思った。
「こんなこと他に言えないし……父さんにも」
 学園教授をしている父のことを一瞬思う
「絶対助けるわ」
 裕奈はそう心に誓ってひそかに捜査を始めた
「絶対」
 そしてその場を後にした