「授業始まるよ!」 教室を抜け出そうとするまき絵を親友の裕奈が心配そうに呼び止める 「ダイジョブ、ダイジョブ」 大丈夫じゃないのは自分が一番知っている 「顔青いよ」 元気印のまき絵が震えながら部屋をでるのだ、心配にもなる 「大丈夫だよ、ちょっとね」 もう太股を滴れる液を隠せそうにない、だから会話を途中で打ち切るようにトイレに向かった。