魔逆の実験病棟
ホテルのエレベーターで……の図
大胆な痴漢と浣腸という異常な行為が、冷静な女医の判断力を狂わせたのか。
いやらしい痴漢にラブホテルに連れ込まれたどころか、エレベーターで全裸に剥かれてしまう痴態をさらすとは。
(どうしたっていうの……ああ、こんないやらしい男の言いなりになるなんて……)
そうは思っても、成熟した女の官能が身体を頭の芯までとろけさせ、慶子にあらがいを許さない。
それどころか、強引な鬼頭の弄虐に自分でも知らなかったマゾヒズムが呼び起こされ、身体がジーンと熱く痺れ出す。
いつしか慶子は男への嫌悪感も忘れ、自ら吸われる舌を絡めいじられる身体を切なげに男にすり寄せていた。
もう普段のツンとすました知的な女医の姿は欠片もなく、今の慶子は男の愛撫一つ一つに泣き悶える小娘のように可愛い女。
そして、ついにこみ上げる官能に我を忘れて、言わされるままに慶子は口走った。
「ああ……ベ、ベッドで、いっぱい……いい、いっぱいして……こ、腰が抜けるまで……」
だが、ちょうどその時エレベーターのドアが開いて……
……『魔虐の実験病棟』上巻<人妻三枝子・生贄解剖>より
気がついてみれば全裸で愛撫されてて濡れ濡れ……この展開の早さはけっこういい感じですよね