「あ・・あぁ・・・は・・恥ずかしい・・よぉ・・・」
「おぉ・・・う・・うぅむ・・」
 恥じらいに涙を浮かべるミュースをよそにクラーカムは露わになったその部分
をついに目にする事ができた。百戦錬磨のクラーカムも思わず感嘆の声を漏らす
ほどそこは美しかった。
淡い草むらの中にひっそりといつか咲く日を待ちわびる可憐な花の蕾が息づき、
特有の芳香を放っている。
 クラーカムは興奮に目をギラつかせながらも無理に難しい顔で唸ってみせる。

 『女性としての機能に不備がないか?』それはクラーカムの読みどおり、ミュ
ースの弱味であった。同世代の女友達に比べて未発達な自分の身体はどこかおか
しいのではないか?
常々ミュースはそう思って心配していたのだ。だから、『診察』という言葉の前
では死ぬほどの恥ずかしさにも、反抗する事ができない。
「あぁん・・・ま・・まだ・・ですか?・・・」
「まだ・・・?・・おぉ!そうだった。検尿がまだでしたね。」
 クラーカムはそう言ってにやりと笑った。
クラーカムの頭の向こうに秘密の花園が……超能力者の気分ですね