「ふむ・・・やはりそうですか・・・」
衛生兵は内心にんまりしながらも努めて難しい顔でそう言った。
「それでは診察を行いますので、穿いているものを脱いでください。」
「・・・は?」
「下着を取って下さいと申しております。」
「そ・・そんな!?・・・そんなことはできないっ・・・だ・・大丈夫だ。
わ・・私の身体のことなど心配せずともよい。姉上にはそのように・・・」
「それを決める権利はあなたには無いのです。ミュース様がそんなふうにおっし
ゃると、他の兵士はどうなります?」
「・・・わ・・わかった・・・だが・・診察はビアトリス先生に・・・」
ビアトリスと言うのはもう一人派遣されている女の衛生兵だ。
姉のシーラのかつての同級生なのだが、成績がいつも姉に次いで2位だったせい
か、ミュースにはいつも冷たくあたり、普段なら避けているところだが、こんな
事態ではそうも言っていられない。
「何をおっしゃいます?一般兵はビアトリス先生、そして士官クラスはこの私、
これはもうずっと以前から決まっていることでしょう?」
「し・・しかし・・・」
「しかしもへちまもありません。さ、私は準備しますので、さっさとお脱ぎにな
ってくださいね。」
衛生兵は有無を言わさずそう言うと、カーテンの後ろに入って何かしらの準備を
始めた。
更に診察は続く……ミュースちゃんはこの後何をされてしまうのか?……期待ですね