意を決したはずなのに、ミュースは椅子に座って両足を上げたまま動けなくなっ
てしまった。
身体を支える右腕と股間を隠す左手を離せないのだ。
「さ、ミュース様、手をどけて下さい。」
「え・・ええ・・・」
しかし、 ミュースは動かない。それは衛生兵・・・ クラーカム医師の読みど
おりだった。
クラーカムは身動きのとれない獲物の周りをうろつくハイエナのように、ゆっく
りとミュースの周りを回りながら、抵抗できないミュースの両足を固定し、両腕
に金具の付いたバンドをはめた。
「もう一度だけ言いますよ。両手をどけて下さい。」
「ああ・・・だめ・・・だめなんです・・・」
「仕方ありませんねえ・・・」
クラーカム医師はにやりと笑った。
萌えです、頑張れクラーカムです、自分でデザインしたはずのキャラに萌えてる私、変じゃ無いよね