フッ……
「ああ……無くなった」
 それは言葉に出来ない感覚だろう、今までずっと一緒にいた自分なのに自分じゃない存在達。
「消えてしまった」
 望んだ状況なのにどこか悲しかったのだ、西堀さくらは一人になった。
『それがあなた望んだ世界なの?』