ZTVのゲートを潜って地球に帰って来た美月。
「ん!」
 ゲートを潜った美月の下腹部に浮き上がる平行世界の美月が施術されたはずの淫紋。
 体を撫でる風が快感を流し込んでいる。
「なにこれ……」
 身に覚えのない紋様。
『「あんたも私なら負けんな!」』
 平行世界の自分との別れ際に言われた激を思い出し、疼く体に戸惑いながら、更衣室を目指す。
『ここがTV局なら、服があるはず……』
 見覚えのある更衣室、その中のロッカーからジャージを取り出して身に付ける。
『ここから離れないと……』
 更衣室の扉を開ける。
 だが、そこには既に大勢の名誉市民が待ち構えていた。
「おかえり、美月ちゃん♪」