「わーすごーい!」
「早く行こう!」
「こらこらはしゃがないの」
 別の世界線から子どもの頃、学生の頃の自分が同じ時空に集まっていたカグラ。大人カグラははしゃぎまわる過去の自分に優しいほほえみを向けながら光博を回っていた。
「電車に乗って色んなパビリオンを見て回れるんだって!」
「レールがない……こういうイマジネーションが科学を発展させてきたのね……」
 すばらしいイマジネーションを感じながら電車に乗り込む三人。電車は三人だけを乗せ、別のパビリオンへと移動していく……かと思われたが列車の軌道が突然変わり、地下へと降りていく。車外の景色が暗く変わった頃……。
「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」」
 突然車内の設備が動き出し、小カグラはトリモチのようなものに引っかかって糸まみれになりながら四つん這いに……中カグラは縄で亀甲縛りにされて吊り革で結ばれ拘束されていた。