「どうしたの? 伊賀崎さん。メール?」
「ななな、なんでもないよ!」
「そう? 伊賀崎さんLINEやってる?」
「う、うん」
「じゃあさ、ID交換しようよ。」
「私も」
「ははは……そうだね。」
 女子高生同士のたわいもない会話をしながら風花の頭の中は「翌朝のゆで卵」でいっぱいだった。