「はやく、早く学校に行っちゃおう!」
 それでも卵を入れたタッパーをしっかりと学生鞄の底に入れる。
「そうよ、熱いから火傷しちゃうから……そう、それだけよ」
 自分をまずは騙さないといけなかった。