ロードス島戦記〜アラニア興亡史〜


その99


「私で良ければ……」
 その真剣な面差しにリルティスも表情を引き締める
「ルドルフの事なのだけど……」
 お茶を用意してからオズオズと口を開く
「お兄様の……」
 そのくらいのことはわかるのだ
「王位継承権を……返上させてもらえないものかしら」
 セシリアの言葉は想像を越えていたのだ



 これはマスターにも先を越されてはいけない事でした、誰かに言われて追い落とされるよりもね