ロードス島戦記〜アラニア興亡史〜


その132


 白い大地に赤い花を咲かせてセシリアは冷たくなっていく
『ごめんね……あかちゃん……この世界に産んであげられなくて……』
 ゆっくりとその上に雪が降り積もる……
『ごめんね……あなた……会わせてあげられなくて……』
 遠くで治療師を呼ぶ声が聞こえていても、それは意味をなしていなかった
『ごめんね……わたし……何も……何も残してあげられない……生まれてきた意味を……』
 アラニアのひとつの時代が終わりを告げようとしていた




 ここのセリフはシナリオが終わった後に思いついたのだけど……今こうして並べてみても、なんか蛇足っぽいですね……当時言えなくてすっごい後悔してたけど、言わなくてよかったのだと今理解しました