ここのところの名誉市民たちの過酷な責めのため、ミキは疲労の極致に達していて、まだ昼間でありながらテーブルの上に上半身を伏したまま寝てしまっている。
 ヨコザワルドの誘いを即座に、そして強い口調でキッパリと断ったミキであるが、「誘いを受ける」という選択もまた意味のあるものだったのでは? と今更ながら思い悩んでいるのだった。
 すると状況が一変したようだった。それも唐突に。
 ミキを快楽と苦しみに誘ってきたピアスがここ数日振動しなくなっていて、名誉市民からの凌辱を受けないで済んでいるのだ。
「他の娘も外れたのかしらね……」
 根拠はない、がそう直感したミキは他の戦隊の女性メンバーと連絡を取ろうと、地下基地からエレベーターに乗って東京ドームのある地上に出ようとした。
 すると途中で突然エレベーターが停止してしまった。
 不審に思ったミキが外部通報用のボタンを押そうとしたところ、ガタガタという音ともに天井の板が一部外れたのだ。
 そしてミキが驚く間もなく、そこからマダラマンが一人、また一人とエレベーター内に降りてきてあっという間にエレベーターは窮屈になってしまう。
「な、なんなの!」
 4、5人ものマダラマンは、まずミキをエレベーター内の奥に追いやり、通報用ボタンから遠ざける。そして彼女の腕をとると関節をきめ、ゴーグルブレスを奪い去った。
「こんな時短パンのヒロインは手間がかかってしょうがないな! 今度からスカートにしとけ、それも短いやつな!」
 そう言いながらもマダラマンんは短パンだけでなく下着も含めて着衣を全部はぎ取ってしまった。