「おかしいんだよ、君のカルテが突如私のデスクに潜んでいてね」
 今までとは嘘の様にテキパキと、そして流暢に語りながら一瞬でひかるを裸にしてしまった。
「院長! 何をされるのですか!」
「君のご実家は良く知っているし、ご両親とも懇意にしている」
「ならなんで、こんな!」
 そう言いつつも、ひかるはすっかり後ろ手縛り迄完成してしまっていた。
「君は、露出症の治療をわが病院でしているんだよ……」
「嘘です、そんな覚えはありません!」
「カルテがある、カルテはうそをつかないよ」