「あたしは負けないわ!」
 モモコは亀甲縛りにされていることを腹立たしく思いながらも、弱気を振り払うように声を張り上げる。
「まったく……モモコはまだ正義のヒロイン気取りのようゴ」
「くっ!」
 性欲をたっぷりと孕んだゴーミンの囁きに、モモコは下唇を噛み締めて、強気な視線を送ることしかできない。
「自分が慰安婦奴隷だって分からないんなら、お仕置きが必要ゴ!」
 ゴーミンの言葉と同時に、750本の触手がザワザワと蠢き出した。
 そのまま少しずつ長さを増し、触手は粘液を滴らせながらモモコに向かって這い、足元からスリスリと撫で擦るように絡みついてくる。
「お仕置きですって! 冗談言わないで!」
 啖呵を切るモモコの瞳に、怯えの色が浮かんだ。
「肌の感度を上げてやるゴ! もう服を着るだけでイクような体が理想ゴ!」
「な、なに……これ……やっ、そこっ……」
 その場に立ち尽くすしかないモモコの全身を、大量の触手がまとわりついてゆく。
「や、やめ……ひやぁぁぁん!」
 モモコの秘裂とお尻の穴は、バイブを複数本挿入されているために、最低限の貞操は守られているが――それ以外の柔肌が粘液塗れに汚されてしまう。
「ふやあぁぁんっ! ひきゃっ、んくあぁぁっ! うっ……ひくぅんっ!」
 淫らに蠢く触手はうねり、モモコの全身のあちこちに刺激を与えてくる。蛞蝓が這い回るような感触は快楽を産みつつ、モモコの口から甲高い嬌声が漏れる。

「ずいぶんと気持ちよさそうな声で鳴くゴ! でももっと調教してやるゴ」
 ゴーミンが手にしたスイッチを押すと、前後の孔に挿入されたバイブが振動を送る。
「や、やだぁぁっ! お腹が……前も、後ろも、暴れて……ひぃんっ!」
 触手の分泌液を塗布され、身体中を擽られるだけでも感じてると言うのに、女性器と不浄の孔も同時に責められるお仕置きは、モモコの快楽の防波堤を崩すには十分だった。
「あああっ❤ あああんっ❤ はあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ❤」
 ビクビクッ! ビクビクビクゥッ!
 大きく仰け反った背筋を痙攣させた途端――ぶじゃぶじゃっ、とモモコの膣穴から甘酸っぱい愛蜜の潮が噴き出した。

「ゴゴゴ! このまま一晩たっぷり楽しむといいゴ!」
 そう言い残し、ゴーミンが立ち去ってゆく。
 だが、この状態で放っておかれてはたまらないのはモモコの方だ。
「まって! ちょうだいっ! こ、このまま……ふぁうぅっ、一晩、なん……て、あたし……おかしくなるわ!」
 モモコが慌てて叫ぶ。
「ダ、ダメ……んあぁっ、やめっ……んあぁぁっ!」
 750本の触手は、縦横無尽にモモコの皮膚を這い回り、肌を擦る。
 乳首、クリトリス、腋、首筋――未開発の柔肌や性感帯を愛撫され、息をつく暇さえない。まさに休みなく続けられる性拷問に、モモコは涙の混じった嬌声をあげることしかできなかった。
「んきゃぁぁぁぁっ! んぁっ、ゆ、ゆるして……ひはぁぁんっ!」