「んあぁ、んぁっ……んぅぅぅんっ!」
 薄暗い部屋の中、モモコの悲痛な嬌声が響き渡る。
 亀甲縛りで身動きが取れない身体を、750本の触手がぐちょぐちょと擦り続け、モモコの皮膚に粘液を塗して快楽を引き出そうとしていた。
「腋……ふぁっ、ああんっ!」
 すでに性感帯となった腋を擽られるだけで、モモコの官能は昂られる。
「っくぅ……! そこは、ダメっだってば……」
 乳首ピアスにも触手が巻きついて、軽く引っ張ってくる。緊縛縄のせいでボンレスハムな胸肉を締め上げられ、痛みを伴うはずだが快感にすり替わってしまう。
「そ、そんなとこまで……」
 お臍の穴まで触手が突き刺さっており、グチグチッと奥の奥までを抉られるような痛みが込み上げてくる。
 性感帯の弱点を増やすべく、モモコの身体が性開発されているのだ。
(ダメッ! あたし、このままじゃ……)
 連続絶頂の疲労で、腰や太腿がガクガクと痙攣しているが、もしも倒れ込んでしまったら、触手の海に身を委ねることになる――そんな極度の恐怖に抗う意志だけが、今のモモコを支えていた。
「ひああぁぁぁっ! いあっ、ダメッ、抜かないでっ!」
 下半身に違和感を覚えたモモコは、甲高い悲鳴を上げる。
 獲物にありつけぬ触手が、モモコの前後の孔に挿入されていたバイブを外そうとしているのだ。