下着越しの膣肉は、無惨なほどに広がっていた。
 ぱっくり開いた膣道がビクビクっと痙攣する。大陰唇から、どろりどろりと濃厚な愛液が滴り落ちてくる。
「ついでに上着も脱ぎ脱ぎしようかなー」
 悪戯好きな少年はモモコの異変がよほど楽しいと見える。太極拳胴衣の前ボタンを下から外そうとしてくる。
「んひぃっ!」
 セクハラ気味にお腹辺りを撫でられた途端、胎内の異物が下へ下へと位置を変えていることを実感する。
「うあっ……ん、はぁ……! お、お腹が……んんっ!」
 今までも何度か味わわされた出産の恐怖で身体の震えが抑えられない。
(う、産まれる……?)
 咄嗟の反応で下腹部に力を込めた。
 ぬぷぅ……。
 愛液でぐしょ濡れのショーツ越しの秘貝を掻き分けて、流線型の卵が先端を覗かせた。
「さ、モモコ先生。お腹に力を入れて! すーはすーは」
 少年の見下すような声に、モモコの心は抗うことができない。
「んんん~っ!」
 モモコは顔を真っ赤に染めて息み続けた。
 ぼぴゅっ……。
 限界まで拡張される膣穴から、子供の腕ほどもある大きな卵が通過してゆく。
 卵を産み落とした瞬間、あまりの解放感に脳が蕩けた。
「はぁ……あ、あ……ああぁん❤❤❤」
 モモコは背筋を仰け反らせ、産卵絶頂を迎えてしまう。
 どんな戦闘よりも辛く甘美な脱力感が、産卵直後の華奢な肢体にのしかかる。
 身体がグラリと地面に倒れてゆく。
(あっ、卵……卵を守らないと……っ!)
 モモコは強い母性本能に狂わされる。
 大きく背筋を反らせたまま両手で地面をつき、太腿を閉じて卵を受け止めた。鍛え上げたモモコならば、それぐらいの苦行は朝飯前である。
「よ、よかった……」
 愛すべき教え子たちの前で恥ずかしいブリッジ姿勢を披露しているなど、心が快楽に溺れるモモコが気付くことはなかった――。