「ふふふ……。実験は大成功」
 宇宙帝国ザンギャックの本拠地。
 コウギャック星人ヨコザの提案したブラッドゲームにおいて、決勝戦を勝ち抜いた10人の戦隊ヒロイン――セラ、アム、伊賀崎風花、百地霞、ルカ・ミルフィー、モモコ、岬めぐみ、ミオ、アミィ結月、白石茉子――は貴重なサンプルだ。
 この実験場は『モモコ専用』
『あ、あたしは負けな……くふああ、は、激し……っくふぅ、くひいいいい~❤』
 大音響のスピーカー越しにモモコのあさましい喘ぎ声が響き渡る。モニターには様々な角度からモモコがイグアドグラーに犯される一部始終が映されていた。現場に潜んだ偵察部隊のゴーミンによる監視だろう。
『こっちは順調だよ』
 モニター越しに映ったのは、モモコの太極拳の弟子――悪戯好きな少年だった。
 彼はモモコが好きなあまりにザンギャックの内通者になったのだ。
「まったく……ヨコザ様も面白い土産を残してくれたものだな」
 ザンギャックの幹部の一人が不在なのは、混乱を極めた。その空いた席を狙ってザンギャックの中でものし上がろうとする者もいる。
 ブラッドゲームの決勝戦にて、モモコの子宮は、魔法陣にて異次元で繋がったままザンギャックの基地――このモモコ専用の実験場で管理されていたのだ。
「モモコの胎内構築された空間に、地帝獣イグアドグラーの卵を転送することには成功」
 研究の成果をまとめた同僚のゴーミンがほくそ笑む。
「これで好きな時に、モモコの胎内に卵を送りつけ、出産絶頂と地帝獣とのレイプ映像が楽しめるんだからな。たまらんぜ」
 今やモモコの排卵と成長促進をボタンひとつだ。
「地帝獣に犯されたモモコは、必ず地帝獣を孕む。しかも、本人が知らぬ間に、こちらで管理運営する子宮で育てられる。はははははっ!」
 一組のゴーミンが嘲笑する。
『ねえ、これがうまくいったら、まだモモコ先生を捕まえないんだよね? 僕から取り上げないでよ。牝奴隷モモコってのも面白いけどさ』
 モニター越しに映る少年が無邪気に問いかけてくる。その腕の中には『モモコ先生飼育日誌』と命名された日記帳が握られていた。
「ああ、そうだな」
 ゴーミンは鬱陶しそうに答えた。
「次は、地帝獣カビラドグラー転送」