「いや~、モモコ先生は本当に綺麗だなぁ」
 少し離れた高台から双眼鏡で見下ろすのは、野球帽の少年だった。
 その隣には灰色のバケツを被ったような大男――宇宙帝国ザンギャックの戦闘員であるゴーミンが並んでいた。
「くっくっく、顔に似合わずに鬼畜な奴め」
 全宇宙を支配せんとする宇宙幕府ジャークマターの組織力を調査するために、モモコの居場所をわざとリークして捕まえさせたのだ。
「面白いって言ってよ」
 野球帽の少年はザンギャックの内通者だった。
「モモコの子宮を通して、ジャークマターの情報を探れる。地帝獣の卵の転送も思いのまま……艦内で破壊活動が行われても、その責任を取らされたモモコは凌辱されて――ダイカーンの精液はモモコの子宮を通じてザンギャックの基地で研究って筋書だな」
 ゴーミンも口を歪めて説明する。
「楽しみすぎてワクワクしちゃう!」
「お前、ザンギャックで雇ってやろうか?」
「ん~、モモコ先生を虐めれるなら考えてあげてもいいけどね」


「お前がピンクマスク――モモコだな?」
「ぷはぁっ……ひゃふぅう……っはぁ……きゃぁん❤」
 誰かに顎を掴まれて、名前を呼ばれたような気がするが、モモコは全裸ボディを汗塗れにして喘ぎ声で答える。
「その身柄は我々、宇宙幕府ジャークマターで預からせてもらう!」
「は、はい……」
 モモコの美貌は恍惚として艶めき、牡を誘う娼婦のようだった――。