ベキベキベキッ!
 サッカーボールのサイズもある大きな卵が落ち葉の海が割れる音がして、巨体な人影が現れた。鋼鉄の金属質の皮膚、口はギュルンと流線型のドリル、目は退化したのか小さく黄色の双眸、手や足に生えた大きな鉤爪。
 モモコが産み落とした4個目の卵から孵った地帝獣の名前は――。
「ち、地帝獣……ドリラドグラー!」
「グルル……」
 地帝獣ドリラドグラーの黄色い双眸が、モモコを見詰める。
 敵意
 憎悪。
 怨恨。
 性欲。
 ピンクマスクに変身する美しき女戦士。
 かつて我が身を滅ぼした仇敵が目の前にいるのだ。
 復讐するのは当然だった。
「グルオオオオッ!」
 ドリラドグラーはドラム缶すら軽く握り潰しそうな大きな手で、モモコの腰をがっしりと掴み、一気に自らの堅い下半身に押し付けた。
 ずぶずぶぶっ!
「こ……ふっ……あ……!」
 岩壁のようなドリルペニスを真下から叩きつけられたことで、モモコは苦しい悲鳴を上げる。
 ズンズンズンッ!
 卵を産んだばかりでぐしょ濡れの牝穴は呆気なく貫通する。
 さらにドリラドグラーは剛腕で、モモコの華奢な身体を抱きしめた。ミシミシと音を立て骨盤が軋み、内臓が持ち上げられる。
「っ……ゲ、ホッ……」
 モモコは桜色の唇から苦しげに堰を吐く。
 憎くてたまらないモモコを殺しかねない勢いのドリラドグラーだ。
「どうだ、セックスの気分は?」