モモコは貫く鈍痛に、桜色の唇を噛みしめてこらえる。
 ピアッサーの先から何か得体の知れない薬液がクリトリスに注射される感触に身体が竦み上がった。
 ドクドク! ビクンビクン!
 心臓が激しく脈動し、心拍数が急加速した。太腿が反応を起こしたように痙攣し、肩が小刻みに震える。背中から大量の汗が噴き出してくる。
「はい、左のおっぱいに着けるよ。息止めて」
「んっ……!」
 愛弟子に言われた通りにモモコは息を止める。
 バチッ!
「ふあぁ、んふぅうぅんっ❤」
 左の乳首にピアッサー針を突き立てられただけで、悩ましい嬌声を搾り取られる。
 チクチクと深く乳首を刺され怪しげな薬液を注入されるたび、痛みと同時に身体が火照ってしまう。
「このピアッサーは新型でね。針の先から女体を惑わす媚薬効果を備えた薬品を注入するの。二発目、三発目が痛くならないようにね~♪」
 太極拳の先生に嬉しそうに教えてやる意地悪な少年。
(我慢するしかないわ……)
 モモコは桜色の唇をグッと噛んで唾を飲み込む。口を開けば、快楽に身を任せた喘ぎ声が漏れてしまいそうだ。
 ピアッサーが右の乳首に宛がわれた。
 バチッ!
 右の乳首の針穴から熱い薬液をたっぷりと注ぎ込まれ、痙攣する粘膜でしっかりと受け止めてしまう。
「んっ、んはぁぁ……」
 役目を終えたかのように、ピアッサーの穴に三点ピアスが取り付けられてゆく。