「モモコさん……?」
 ちょうどよく、大人の玩具【アカデミア】の店から出てきた百地霞は、信じられないモノを見るようにモモコの下半身を凝視した。
「また漏らしてるのかよ」
 霞の尻孔に指を突っ込んだままで連れ歩くスポーツカットの少年は、侮蔑の表情を露わにしてモモコを見下してくる。
「霞先生もこんな変態女はイヤだよな」
 ぐりぐりっ。
 少年の人差し指が霞の尻孔を責め立てる。
「モ、モモコさんだって……エッチな自分が抑えきれないんですよね。仕方ないです」
「はうっ……!」
 モモコの頭に羞恥心がもたげてくる。
 本人の意識の範囲外から身籠った地帝獣の卵とはいえ、同性である霞に見られるのは辛かった。

「おめでただね。モモコ先生♪」
 衆人環視の視線に晒される中で唯一、モモコに愛情を注いでくれる太極拳の愛弟子。
「今度はどんな仔を産むのかなぁ~」
 すべてを分かっているかのような眼差しで見詰められているだけで、お腹の中に孕んだ卵が愛おしさが込み上げてくるのが、不思議だ。
「あ、たし……産まなくっちゃ……っ!」
 性的倒錯に狂わされたモモコは、思わず両足を開き、お腹に力を込めた。
「んんんんっ!」
 ぬぷぷぷぷっ!
 卵が窮屈な膣穴を押し広げてくる。
「あっ、あっ、あああっ!」
 淫らに潤んだ牝壁を地帝獣の卵がこそげるたびに、モモコは背筋をビクビクっと震わせた。
「もっと声を張り上げて! 力んじゃってよ!」
「あふっ! ふぉぉっ、くっ、くぁぁあああ~んっ!」
 何回も味わわされた出産の快楽に骨抜きになっているモモコは、喘ぎ声を我慢することなく、周囲の者たちに聞こえるように叫んで力む。
「うあああ~っ! う、産まれ、産まれる、産まれひゃぅぅ~❤」
 ずぴゅるっ!
 強く力んだ途端――膣肉からハンドボールサイズの奇妙な柄の卵がひり出された。愛液塗れのホットパンツが優しく抱き留め、ずるずると落ちてゆく。
「イクぅ! イクイクイクイクぅ~! 地帝獣の卵、産んでイクぅぅぅ~❤❤!」
 ぷしゃっ、ぷしゃぷしゃっ、ぷしゃぁぁぁっ!
 産卵直後の牝穴からは、羊水混じりの絶頂汁が溢れ出し、産まれてきた地帝獣の卵を歓迎するように降り注いだ。