「か、霞ちゃん……」
 動悸が収まらないモモコは、涙で濡れた視線を彷徨わせた。
「さっきはよくも殴ってくれたな。たっぷりと仕返ししてやるからな」
 モモコの背後に回った男は、ビニール袋から取り出した張り型ペニスを掴み、先端部を膣口に押し当てた。
 ぐちゅっ……。
 女性器に触れた淫らな音を聞こえた。
「や、やめて……」
「もっと悲鳴を聞かせろよ」
 モモコの恥じらいの声を危機ながら、男は容赦なく性玩具を押し込んでくる。
「あっ、ああああっ!」
 亀頭部が陰唇を削る。
 ぬぷぷぷぷっ!
 産卵直後のモモコの膣肉はすでに収縮が始まっていた。異物の挿入を拒否するように窮屈な牝穴と化してゆく蠕動する膣。
「んっ、くううう~っ!」
 それを無理矢理に拡張される苦しみに、モモコは悲鳴をあげる。
「も、もう……入らな……」
「あんな大きい卵を産んでおいて、何を言ってやがる!」
 ごちょっ、ぐちゃっ、ぐっちゃっ!
「ああんっ! んひぃんっ! はぁぁんっ❤」
 モモコは膣内に挿入された張り型ペニスを前後にストロークさせられ、奥深くまで押し込まれてしまう。
「ほら、挿入ったぜ」
 お腹部分の皮膚を押し上げるように、亀頭の先端の形が覗かせる。
「イヤよっ、抜いて! もう抜いてちょうだいっ! ああっ! あ、当たってるっ、あたしの中に、子宮に……当たってるぅっ!」
 モモコの身悶える様子を眺めつつ、男はニヤニヤと笑った。
「これを望んでたのはお前だろ? な~に、心配するな。ケツの孔にも突っ込んでやるからな」
「そ、そんなことを……あたしは望んでなんか……くぅっ! あああっ!」
 ずぶっ! ずぶ、ずぶずぶずぶ!
 桃尻の谷底で潜む窮屈な孔に、アナルビーズ――複数の小さな玉状の突起が一本に繋がった形をした性玩具が挿入されていく。
「ひゃぁぁぁんっ!」
 半硬質プラスチック製の冷たさが、火照った尻孔に染み込んで存在感を露わにする。
「くふぅぅっ! んんっ! はぁ、はぁ……はぁ、はぁ……」
 括約筋を摩擦するたびにモモコの肉体は苦悶する。
 直腸内に感じるむず痒さを誤魔化そうと身を捩ると、アナルビーズの挿入を手助けするように奥へ奥へと誘ってしまう。
「くる……し……、やめ――」
 直腸を押し上げられるような猛烈な圧迫感がモモコから言葉を奪う。凌辱に参加できなかった男たちがゲラゲラと笑う。
「前と後ろの孔にぶち込んでやったぜ。気分はどうだ?」
「あう……」
 モモコはガクガクと背筋を震わせるだけで言い返せない。
「ほら、もっと強くしてやるよ」
 モモコが肘打ちを当てた男は痛そうに顔を歪めながら、手にしたリモコンにスイッチを入れた。
 ブルブルブルル……。
 二孔に挿入された張り型ペニスとアナルビーズが蠢き出した途端、ぞくぞくとした甘い痺れが股間を掻き回した。
「うあああ~っ!」
 モモコは全身をガクガクと震わせたまままともな返事もできない。悪漢が悶絶するモモコの顔色を覗き込んでくる。
「いい気味だぜ」
「う、あああああんっ❤」
 張り型ペニスの振動が激しくうねくる。火柱のように燃え盛る淫乱ボディに、さらに愉悦の油が注がれた。
「グルルル……」
 モモコの涙が滲んだ視界にゾーラドグラーが間近に映った。股間から生えた肉塊はむせ返る勢いのイカ臭さが漂ってくる。
「そ、そんなもの……どけてっ!」
 霞を犯したばかりの巨根は、ぶくぶくと膨れる亀頭に牡と牝の混合液がどろどろとこびりつきながら、ビクビクと震えている。
「そういえば、あんた。犯してくれって頼んでたよな?」
「下の口は塞がってるし、しゃぶってやれよ」
「や、やめ……」
 首を背けようとしたモモコだったが、男たちに頭をがっちりと抑え込まれ、ゾーラドグラーのペニスを直視させられた。
「――んちゅぅっ」
 モモコは慌てて口を閉ざすも桜色の唇で穢れた肉塊にキスをしてしまう。
(臭いっ! 汚いだけなのに……っ!)
 ブルブルブルル……。
 膣穴と尻孔の奥で振動を送り込まれると、そのたびにモモコは鼻息を荒くして突きつけられた男性器の匂いを吸い込んでしまう。
(あたし……しゃぶらないといけないの……?)
 涙で滲む視界で見上げれば、ゾーラドグラーから強烈な怨念が漂ってくる。
「あんたが断れば、この怪物はまたさっきの女を犯すんじゃないか?」
「それは嫌なんだろう」
「……っ!」
 チンピラたちに耳元で囁かれ、モモコは口を閉ざしたまま瞳だけを動かして、霞の方を見やる。