「それではもう一度、答えてもらおうか」
 ゴーミンの指先が開けっ広げの大陰唇を触れ、楕円を描くように刺激してくる。
「ひぃぃぃ〜んっ!」
「モモコのどこに何が入るために、モモコは発情した愛液を垂らしてるのかなぁ?」
「あ、あたしの……膣に……」
「またか」
 モモコの答えが気に入らないゴーミン。
「お仕置きが必要のようだな」
 ゴーミンは教卓の引き出しから透明な細管を取り出す。
「な、なにを……」
 モモコは思わず怯えた声を漏らす。
 ブチュッ!
 細管の先が、尿道口を狙い澄ませたように突き刺さる。
「くひぃぃんっ!」
 思ってもみなかった排泄孔をグチュグチュとピストン運動に虐められてしまう。
「ダ、ダメ! やめて……だめ、くる! なんかくるぅぅぅ! も、もうやめ! やっ!」
 じょろろろろろろろ……。
 呆然とした途端、尿水が外に漏れ出してしまった。
「あああ……漏らしちゃった……」
 細管を伝った黄金水は透明なビーカーの中に溜められる。
「モモコは、おしっこが出る穴でも興奮する変態女だな」
 ゴーミンはねちっこい言葉を投げかける。アンモニア臭漂うビーカーの中身をモモコの顔の前で振ってやると、モモコのお漏らしを子供ゴーミンたちが面白そうに笑い合った。
 さらにゴーミンはモモコの羞恥を煽るために驚くべき行動に出た。
「これで喉の渇きを癒してもらうか」
 ゴーミンは透明ビーカーをコップの如く掲げ、口を着けた。黄金水を飲む。
「ちょ、ちょっとぉ! それはただのおしっこよ……飲まないで!」
「んぐんぐんぐっ……。戦隊ヒロインどもの体液は栄養豊富だからな。排泄物だって利用価値があるさ。お前たちも後で試してみるといい。モモコのおしっこは美味いぜ?」
「そんなことは……んっ!」
 悔しさに身を震わせるモモコだったが、尿道の細管を勢いよく引き抜かれ、息を詰める。
「さあ、観客に分かるように伝えてもらおうか? ぐしょぐしょに濡れそぼったモモコはどういう状態なのかね?」
 その答えは明白である。
 だがモモコの口から恥ずかしい言葉が紡がれるのを心待ちにしているのだろう。
 それ以外は不正解扱い。
「ぅぅぅ……」
 モモコは子供ゴーミンたちの視線を浴びて、決意する。
「あ、あたしの……お、ま……〇こが、おちん〇んを受け入れるセッ……クス準備のため……に愛液を流してる……のよ」
 華奢な肩を震わせながら、擦れそうな声で言い切った。
 長い睫毛を震わせて伏し目がちに反応を待った。
 予想したのは蔑みと好色――。
 だが、モモコの教えを受けた子供ゴーミンたちは、嘲笑うわけでもなく、真剣な表情でうんうんと頷く。
 尊敬と羨望の眼差しだった。
 セックスが生存本能の一環であることを除けば、普通の子供と変わらないかもしれない。
「これだけは覚えておいてちょうだい」
 心が落ち着いたモモコは得意げに言ってやる。
「エッチな行為をする時は、必ず相手を気持ちよくさせてから行うこと。そうすれば愛液が、潤滑液となってスムーズにことが運ぶからね」
 ザンギャックの凌辱行為の中には、前戯もなくいきなり挿入してくる輩が割といる。
 あれは本当に止めて欲しいと思う。
 強姦自体をされたくはないのが事実だが――。
「わかったかな〜? みんな!」
 モモコ先生の教えに対し、子供ゴーミンたちは無邪気に「は〜い」と返事してくれる。