恥辱の瞑想

「グルルル……」
 床に座り込んだガマロドグラーの鉤爪を生やした両手が、モモコの両膝を抱え上げて大開脚の形で持ち上げた。凌辱される一部始終を衆人環視に晒される時に、よく使われるM字開脚の姿勢だった。
「また、あたしを辱めるつもり!?」
 慌てて辺りを見回すモモコの目に、ハンディカメラを構えた三匹のインダベーが飛び込んできた。
「くっくっく! 牢屋の中は常に監視カメラで録画してあるんだ。いまさら隠す物もあるまい」
「そうはいかないわ!」
 モモコは両膝を折り畳む形で足首でクロスさせ、大切な股間を隠すと同時に、瞑想状態にしやすい座禅のポーズを取った。
「ふぅ……」
 衣服の着用を許されていない剥き出しの胸も覆い隠すように両肘を畳んで、首の前ぐらいの高さで両指を組む。左右の人差し指だけは伸ばして重なり合わせた『臨』の印。
(これは、オーラパワーを引き出すチャンスだもの……! 隙をついて、ガマロドグラーだけでも倒してやるわっ!)
 だが、詰めの甘いモモコはガマロドグラーの狙いに気付いていなかった。
 ズグンッ――!
 座禅の姿勢を取ったことによって無防備になった小さな尻孔に、熱い塊が強引に押し当てられた。
「……ひぐぅっ!?」
 モモコは両手で印を組んだまま、ガクガクと身体を震わせた。
「お、お尻に……挿入れ……られて……るのぉ……?」
 ハァハァと息もすっかり上がり、押さえようとしてもどうしても背中が波打つ。
「グルルル……」
「ううう……」
 不浄の孔にズブズブと肉棒が押し込まれるたびに、牝穴からは愛液の滴がぽたぽたと溢れ出し、床に斑模様を作った。汗に塗れたロングの黒髪はぐっしょりと濡れて背中に貼りつく。ひどく気持ちが悪い。
「あたしは――くっ……」
 ズンッ!
 根本まで突き入れられると――瞼の裏でチカチカと星が煌めいた。
 失った体力を補いきれておらず、精神力も弱まっているのだろう。アナルレイプに絶頂が近づいているのを感じる。
「あっ! あんっ! い、いやっ! しゅ、集中……できなっ、い!」
 モモコは体内からゴリゴリと締め付けられるような痛みに顔を顰める。
 イッってしまわないだけマシと言えば当然といえば当然である。
「はぁ、はぁ……はぁ、はぁ……んっ❤」
 モモコの身体は熱く火照っており、鉛を背負わされたようなずっしりと脱力感に苛まれていた。桜色の唇をぱくぱくと開閉させて、酸素を貪った。
(――負けたくない!)
 身体に残っている体力をフル動員させ、変身のためのパワーを得ようとする。しかしオーラパワーを掻き集めるどころではなかった。