「あ、やだっ……っ!? これは――!」
 敗北絶頂に息が絶え絶えになるピンクマスクに、さらなる拷問が待っていた。
 頭痛がする。
 全身が締め付けられる。
 ピンク色のマスキースーツで浮き立った乳首ピアスに、左右それぞれにガマロドグラーの寄生蟲が降り立ったのだ。
「あくぅっ!」
 女の弱点たる剥き身のクリピアスにも寄生蟲が貼りついた。
 ヴヴヴッ……。
「はぁ、はぁ……はあぁぁぁっ! む、胸も……くぅうう! やめて! も、もう……電流はやめて……くひいいいい、き、きつい……いいっ!」
 マスキースーツ越しの胸を襲う、容赦ない搾乳電流責め。強烈な振動に乳房全体を揉み潰され、搾り潰すかのような勢いで圧力をかけられる。
「ああんっ! あんっ! はぁぁんっ!」
 あまりの乳悦に、モモコは寄生蟲を相手に惨めな嬌声をこぼしてしまう。
「も、もうダメぇぇっ!」
 ピンクマスクがいくら泣き叫ぼうが、無駄だった。
 ヴヴヴ……。
 宿主であるガマロドグラーの復讐心を晴らすべく、寄生蟲は強烈な振動で強化スーツ越しの胸を揉み潰し、ビリビリと電流を流してクリピアスを刺激する。
「きひぃん、あ、あっ! ダメッ、イ、イクぅ……ひああぁ、イクイクイクぅ❤❤❤」
 ぷしゃぷしゃっ、ぷしゃぁぁぁぁああっ!
 膣穴と尻孔に異物を押し込まれての敏感な弱点――乳首とクリトリスも同時責められる拷問に、悶絶しながら絶頂に打ち上げられた。
 そしてガマロドグラーの寄生蟲が、それぞれ黄金色の光を放ち始める。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああっ!」
 敗北絶頂の直後、ピンク色のマスキースーツから雑巾を絞って水分を無くすように、5匹の寄生蟲がオーラエネルギーを根こそぎ奪取してゆく。
 ポンッ、ポンッ!
 左右の胸に貼りついていた寄生蟲は、エネルギー搾取が十分だったのか、飛び立って行く。蛍のようにお尻がピンク色に染まっているのは間違いなく、ピンクマスクのオーラエネルギーだった。
「ああっ……」
 胸の搾乳責めから免れた安心感から溜め息をつくも、後に残ったのは寂寥感だ。
 本人の意志に反し、乳首がもっと構って欲しいとばかりに固く尖ってマスキースーツ越しに山の頂きを作り出す。
 苦痛は快感に変換され、戦隊ヒロインの理性を狂わせていく。
「はぁっ❤」
 強化スーツのエネルギー不足によって強制的に変身解除されたモモコの表情は、うっとりと蕩けていた。
 ガマロドグラーと決闘に敗北した。
 これで地帝獣と戦うこと14連敗を期している現状。またしても耐え難い凌辱の目にあってきた。
 それでもエロインダベーの指示は守った。
 ようやく今日の拷問は終わる――そう思っていた――。


「ああっ! な、なんで……どういうことなのっ!?」
 モモコは整った美貌を震わせて、愕然とする。
 首輪から下の体には、依然としてピンク色のマスキースーツを装着したままなのだ。頭だけは素顔を晒した不完全な変身状態――マスクオフだ。
「ああ、お前の強化スーツだけどな……少し弄らせてもらったぜ」
 ハンディカメラをモモコの顔に向けるインダベーどもが笑っていた。
「――なんですって!?」
 いまだ身体に身に纏っているマスキースーツは、装着者にジャストフィットした着心地抜群の肌触りだ。
「いま、モモコが感じている淫らパワーをエネルギーに変換して強化スーツが、維持されているのさ。その証拠に――」
 説明してやるインダベーの手元には、ピンクマスクのフルフェイスマスクが乗せられていた。装着者と離れているにも関わらず、モモコとリンクと繋がっているのか、額のオーラインジケーターの数値がみるみるうちに上昇しているのが分かった。
「そ、そんな……」
 幾度も窮地を潜り抜けてきたマスキースーツが、敵によって改造されている事実に思わず涙の滴がこぼれ落ちる。
「穢せば穢すほど、より質の高いエネルギーが搾取できる」
 モモコの意識が朦朧とする中、エロインダベーの嗤い声を聞いた。それはピンクマスクの希望を挫くような狂喜の嘲笑だった。
「な、なにを勝手な……!」
「地帝獣ガマロドグラー! モモコを犯せ!」
「いやっ! いやいやぁぁぁぁっ!」