「あんっ❤」
 甘美な掻痒感が下半身からゾクゾクと広がって、モモコは固い金属床の上でつま先立ちになると、身体を弓なりに反り返らせた。
「せ~の~っ!」
「はっ、はひっ、はふぅ! ひっ……あぁぁんっ~!」
 モモコは腰を大きく前に突き上げながら、思う存分に力んで叫ぶ。
 ぬぷぬぷっ、ぬぷぷ……。
 五十センチほどもある大きな卵が、牝穴を掻き分けたるたびに、モモコはびくっとお尻を震わせる。浅ましく甘い痺れが走って、瞼の裏にパチパチッと火花が散るのだ。
「イッ、イクぅッ、イ……ひぐぅぅぅうう~❤」
 ずぽんっ!
 ついに異形の卵が排出された。
「イ、イクイクイクイクぅ! ち、地帝獣の、卵を産んで……モモコ、イクぅ~❤❤❤」
 ぷしゃぁぁぁぁぁ~!
 モモコは新たなる地帝獣の卵を産み落とした幸福感に酔いしれ、産卵絶頂を迎えてしまった。間欠泉と見紛うほどの絶頂汁が噴きこぼれ、異形の卵を祝福するのだ。

 産み落とされたばかりの卵はゴロゴロと転がると、鉄格子に激突した拍子に卵の殻にヒビが入っていた。自然と欠片が剥がれ始めた。
「キュゥゥゥン」
 中から現れたのは明らかな異形の生物。卵の殻を体に貼り付けたままで、意志のある双眸をギョロギョロと蠢かせた。
 視界に映った最初の物体は、鎖に吊るされたモモコだった。