「う……ん……」
 意識を取り戻したモモコは、俯せに倒れていた。
 重たい頭と気怠い身体を起こそうとしても、肉体は痺れたように力が入らなかった。
 少しずつ頭が冴えてくると、自分たちに起こったことが思い出される。
「……そうだわ、あたしたち……突然、部屋に催眠ガスが充満して……」
 ふとした拍子に顔を傾けたら、すぐ真後ろに見覚えのある異形の顔があった。
「ア、アングラー兵!?」
 光戦隊マスクマンが地底帝国チューブを打倒したが、広大な地底世界にアングラー兵の残党が残っていることは、モモコも知っている。
 ズンズンズンッ!
「ハッハッハッハ……」
 アングラー兵は牡獣の息遣いのような呻き声を荒くしていた。
 せっせと腰を打ちつけているのだと分かると同時に、膣穴へグングンと押しつけられる肉棒。下半身を貫かれてる事実に、恐怖の色が差し込んだ。
「あぁ、アングラー兵に犯されてる……なんて、やめて……やめ……ん、あうっ!」
 どうにか抵抗を試みようとするものの、やはり力が入らず、寝返りくらいが限界だった。
 モモコの着ていた衣服はすべて脱がされていた。両腕の関節が痛いのは、背中に回された手首が縛られているからだろう。
「くっ……!」
 気を失っている間に凌辱され続けたモモコの膣はぐちゅぐちゅに蕩けきって、いやらしく変貌してしまっていた。

「そうだわ! みんなは――」
 モモコは我が身に起こった悲劇よりも、優先することがあった。
 視界の隅に茉子の姿を見つけ、無事にホっとしながら、モモコはなんとか顔だけを傾けて仲間たちの安否を確認しようとする。