「モモコさんですよね」
 そう突然に声をかけられた。
「マスクマンのピンクマスクだった」
 そこまで言われると気になる。
 自分から吹聴したことも無いけど、当時はマスクマンとして活動をしていたから。
「えっと……」
「はい、ファンです!」
 プシュ!
「あ!」
 油断があった、それが後悔ということだった。