「バイブ、抜いちゃ――!」
 ズボッ!
 粘着質な音を鳴らして異物を引き抜かれた陰唇はぽっかりと広げられており、濡れそぼった桃色の粘膜がヒクヒクと蠢いている。
「な、中は……ダメ……」
 モモコの悲痛なお願いは無視され、何本もの触手が先を争うように、潜り込んでくるのは、いまだ収縮が始まらない膣道だ。
「んあぁっ、ふはぁ、ひぃぃぃんっ!」
 膣の襞をくまなく抉られる刺激に、モモコは整った美貌に脂汗をびっしりと浮かべて苦悶の表情を露わにする。艶かしく眉根を顰められ、襲いくる快感から逃れるように首をフルフルと横に振った。
「んくぅ……おっ、お尻までっ! あぁっ、あっ、挿入ってこないでっ!」
 肛門から侵入した触手は、腸内の老廃物を媚薬毒で溶かし、大腸にまで進行してくる。
「ひぃ……ふぅぅっ、ダメぇっ! お腹の中でっ、あっ、感じ……はぁぁっ!」
 腸内の襞という襞すべてを擦られる刺激には、さすがのモモコも抗うことができず、苦悶と喘ぎの入り混じった声を漏らすだけだった。
 体内という鍛えることが叶わない内臓が、性感帯として生まれ変わりつつあるのだ。
「んんっ……ん……こんな、もう……無理っ、はぁぁん……こんなのぉ……」
 外側も内側も性感帯とされる凌辱がぶっ通しで続き、モモコは数え切れないほどの絶頂を迎えている。
「うあっ……」
 モモコが意識を失いかけると、ズンズンッと荒々しいストロークで責められ、強引に覚醒させられるのだ。
(く……うぅ……悔しい、悔しい……)
 750本の触手はモモコの身体が体勢を崩すことを許さず、無防備に立ち尽くしたままの格好で嬲られるがままになっているのだった――。