「くっくっ……モモコはずいぶんとイカせてもらったようゴ」
 ゴーミンの蔑んだ声――ようやく終わりが来たのだと、安堵で身体が弛緩する。だが気が緩んだその瞬間――。
「ひぐぅっ!? んあぁぁぁぁぁあぁっ!」
 モモコは身をガクガクと痙攣させ、一際大きい絶頂声をあげさせられた。
 ゴーミンが触手郡の塊を無造作に蹴ったため、触手の群れがより激しい動きで全身を撫で、ストロークを開始したのだ。
「まだ正気みたいとは、よほど精神が強いのか」
 言いながらゴーミンが指を鳴らすと、モモコを責め苛んでいた750本の触手がすべて引き抜かれてゆく。
「あんっ、やだ……んんっ! そんな急にっ、抜いたら! ひゃめてぇっ、はぁぁぁん、くふ、ううぅん……! んぁぁぁぁぁ!」
 モモコは最後にもう一度身を跳ねさせ、ようやく本当にグッタリと脱力する。
 膝を折り曲げたまま背中から床に崩れ落ちる。両腕は拘束されたままという、脱力するには無理のある姿勢。
「かっ……はっ、ふぅ……んぅぅ……」
 ようやく訪れた解放感に喘ぎ声を漏らすモモコに、ゴーミンが邪悪な質問をしてくる。
「壊れてなくって安心したぞ。それで、何回イッたのか?」
 口元が緩み、官能に呆けた顔を伏せ、モモコは快感をこらえた震える声で返す。
「ふざけないでっ! そんなことを……言うもんですか――」