「学校に登校するだけで、こんなに緊張するなんて、思いもよらなかったわね……」
 平和な学校生活に訪れたゴーミンと呼ばれる異星人の襲来によって、モモコの生活は激変した。
 クラスメイトが見守る衆人環視の中で凌辱されたショックで学校を休んで、三日目。
 世界の異常が、違和感が消滅したように感じられて、やっと勇気をだして登校することにしたのだ。
「はぁ……」
 モモコは暗い面持ちで深い溜め息を漏らすと、久しぶりの学校に登校していた。
 あの時のことを思い出すといまだに身体の震えが止まらない。なにしろまだ心の傷は癒えていないのだから。